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【月間レポート】2月の活動報告 | 2024.03.05

2024年2月の活動をご報告します。

1. 今月行ったこと

 

1月に引き続き、作品・施設の点検、今後被害を広げないための作品・施設の応急的な手当てを行いました。

建築・構造の専門家とアートフロントギャラリーのスタッフで、芸術祭に関連する建物の点検を行い、短期・長期にわけて修繕方法を検討しました。

スズ・シアター・ミュージアム、潮騒レストラン、中島伽耶子作品、さわひらき作品について、応急手当を行いました。

大谷地区の避難所をはじめ、芸術祭に関わった方々のお見舞いにうかがいました。

2. 活動報告

 

■スズ・シアター・ミュージアムの民具の点検・応急手当

2月1日から2日の日程で、国立歴史民俗博物館の川村清志さん、アーティストの南条嘉毅さん、アートフロントギャラリーのスタッフが、民具類の破損状況の確認、転倒しかかっている民具の応急的な固定を行いました。

 

■作品・建物の点検

2月9日から11日の日程で、建築家の山岸綾さん、構造設計の田尾玄秀さんとアートフロントギャラリーのスタッフが、スズ・シアター・ミュージアム、スズ・シアター・ミュージアム分館、中島伽耶子作品、さわひらき作品、カールステン・ニコライ作品、日置ハウス、旧珠洲市立図書館生涯学習センター(飯田地区)の建物の点検を行い、建物修繕の方針などをまとめました。

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中島伽耶子作品での点検の様子

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スズ・シアター・ミュージアムでの点検の様子

■潮騒レストランの片付け・掃除

2月10日から12日の日程で、潮騒レストラン店長の加藤元基さん、NPO法人越後妻有里山協働機構およびアートフロントギャラリースタッフが、潮騒レストラン内の破損した食器類、転倒した調理器具の片付け・整理を行い、レストランの今後の活用にむけた準備をしました。

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作業前

作業後

■さわひらき作品会場の片付け・玄関の柱の位置補正

2月12日、さわひらきの作品会場で、崩落した壁の片付け、掃除を行い、ライフラインが復旧すれば利用できる状態に整えました。入口玄関の柱が地震の揺れで傾き、置石からずれていたため、柱を木づちで叩き、位置を修正しました。

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作業後

■スズ・シアター・ミュージアムの床下基礎の応急手当など

2月25日から29日の日程で、アーティストの南条嘉毅さん、鈴木泰人さん(OBI)、竹中美幸さん、国立歴史民俗博物館の川邊咲子さん、建築改修・空間設計の山岸綾さん、NPO法人越後妻有里山協働機構のスタッフ、アートフロントギャラリーのスタッフが、スズ・シアター・ミュージアムで作品・民具の保全作業を行いました。一般社団法人サポートスズ理事長の南方治さん、潮騒レストラン店長の加藤元基さんも手伝いに来てくださいました。

御膳や農機具など民具の破損状態を確認し、散乱した民具類を区画ごとに回収・分別しました。転倒を免れた民具に関しては余震などによって倒壊しないように補強・固定しました。

モビールなどが破損していた竹中美幸さんの作品に関しては、作家本人と共に片付けました。

柱と基礎のコンクリートのずれによって被害が広がる可能性がありましたが、木づちで柱を叩き、柱とコンクリートの間を砂で埋めるなどの応急的な修繕を行いました。

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陥没した坂道に砂を埋める様子

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竹中美幸さんと片付ける様子

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民具回収の様子

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​区画ごとに回収・分別された民具

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地震でずれた柱と基礎

■スズ・シアター・ミュージアム分館の棚固定、民具の片付け

2月25日から29日の日程で、国立歴史民俗博物館の川邊咲子さん、NPO法人越後妻有里山協働機構のスタッフ、アートフロントギャラリーのスタッフが、転倒の危険があった棚の固定、散乱した民具の片付けを行い、分館のなかの動線を確保することができました。

■経済同友会による支援活動のコーディネート

2月9日、仮設住宅備品の調達に関し、珠洲市の金田副市長が経済同友会事務局に協力を依頼しました。

16日、泉谷珠洲市長から経済同友会加盟企業に対し、珠洲市の現状を説明し、企業版ふるさと納税を使った支援を訴えました。

27日、アートフロントギャラリーのスタッフが、経済同友会加盟企業に対し、珠洲市の現状を説明し、企業版ふるさと納税を使った支援を訴えました。

 

※珠洲市が支援を求めていることは下記のとおりです。

▽生活再建

大量の瓦礫・木屑の廃棄が進まない。利活用できる技術はないか。

下水復旧の見通しが立たない。汚水を活用できる技術はないか。

▽産業復興

生活再建の目途がついたら産業復興が必要になる。

珠洲市にあるさまざまな種(観光、教育、漁業、農業、珪藻土、珠洲焼、お酒、休耕田など)を活かせるノウハウをもった企業に協力いただきたい。

▽復興の象徴

さらに先を見据えると、復興のシンボルが必要になると考える。ずっと先になるかもしれないが、珠洲市で再び祭りをやれるようになりたい。

■北川フラムが珠洲の状況報告

2月15日、アートディレクターの北川フラムが、思想家の東浩紀さんとの対談の場で、珠洲の現状と課題について報告しました。

 

■芸術祭・まちづくり研究連携プロジェクトでの報告

2月27日、アートフロントギャラリーのスタッフが、社会学者の吉見俊哉さんが主宰する芸術祭とまちづくりの研究会で、珠洲市の現状と課題について報告しました。

3. 珠洲の様子

 

電気については、市内のほぼ全域で復旧しました。ただし、水については、市内のほぼ全域で断水が続いています。市内の人口の9割をカバーする宝立の浄水場が稼働し、上水道の修理が進められています。3月中旬には飯田地区の配水池まで水がくるようです。

下水については、まだ復旧のめどがたっていないようです。

市内に約箇所ある避難所については、1,157人(3月5日時点)の方がしています(ピーク時は7,122人[1月6日時点])。二次避難された方も避難先の受け入れ事情などから退去しなくてはいけない方も少なくなく、そうした方の受け入れが課題のようです。

仮設住宅については、1,936戸(2月29日時点)の要望があったようです。現在879戸(3月5日時点)の着工が進んでいるようです。坂茂さんが考案した階建て仮設住宅は、少ない敷地を有効に利用できるため、重宝しているようです。

ろばた焼きあさ井、典座、二三味珈琲など、いくつかの飲食店が、週末などに限定し、店を再開しました。

4. 3月の活動について

アートフロントギャラリースタッフなどを中心に行うことができる作品・施設の応急手当の作業はおおむね終わりました。今後は業者が入っての作業になります。石川県内の業者については対応が難しいと思われるため、県外も含めて業者を探していきます。

住民の方の家の解体も進んでいきそうです。

珠洲市と連携しつつ、微力ながらも文化財などの保全ができる体制・環境を整えていきます。

4月以降、地元の方からの支援要請も増えてくることが予想されます。

ボランティア・工事業者などの出入りも増えることから、飯場や宿泊場所などの整備も検討します。

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